農業リアリティ番組、勝敗を分けたのは完璧な押印。最新ドローンは文鎮代わりに。
スマート農業王を決める番組が、いつしか行政手続きサバイバルへと変貌。参加者は収穫量でなく、申請書の不備の少なさで競い合う。最終回、クライマックスは豊作の畑ではなく、市役所の窓口で受理印が押される「ドン」という音だった。
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スマート農業王を決める番組が、いつしか行政手続きサバイバルへと変貌。参加者は収穫量でなく、申請書の不備の少なさで競い合う。最終回、クライマックスは豊作の畑ではなく、市役所の窓口で受理印が押される「ドン」という音だった。
パトカー20台を振り切った凶悪犯が、一時停止線で「止まれ」を守り、後続のパトカーに追突され確保された。容疑者は逃走中もウインカーを3秒前に出し続け、横断歩道では老婆に道を譲る徹底ぶり。「ゴールド免許を失えば、組織の運転手として示しがつかない」と涙ながらに供述。警察は交通安全ビデオへの出演を打診中だ。
現場到着時間の短縮に向け、政府は患者の意識だけを病院へ送る「幽体搬送」を導入した。統計上の搬送時間は「0秒」となり目標を達成したが、肝心の肉体は軽貨物ドライバーが回収するため、ERでは医師が霊魂と雑談しながら本体の到着を待つ「空虚な待機時間」が発生。なお、搬送先に空きがない場合、肉体は自宅ガスメーター等の「宅配ボックス」へ返送・不在票投函される。
西東京市某区役所は2日、複雑怪奇な窓口手続きを逆手に取った新スポーツ「行政ダンジョン」を公式競技として認定した。窓口30箇所を巡る過酷なスタンプラリーだが、職員による「担当者が席を外しております」スキルが絶妙なタイミングで発動。500円分のポイント獲得のため、参加者が有給休暇を5日消化する本末転倒な熱狂が大ブレイクしている。
雲の陰に潜む白バイ隊員が、マッハ20で上昇中のロケットを捕捉。「標識が見えなかった」との弁明を却下し、高度100kmで窓を開けての免許提示を要求した。JAXAは「乗組員のゴールド免許維持を最優先する」として、次回の打ち上げ速度を法定速度内の時速60kmに制限すると発表した。
町おこしの切り札「マンモス肉まん」が、発売初日に販売停止。保健所曰く、マンモスは食品衛生法上の牛、豚、鳥のいずれにも非ず、「分類不明なため安全性が担保できない」とのこと。町の担当者は「まさか法律が氷河期に対応していないとは」と途方に暮れている。
通販サイトで話題の激安扇風機が、国家安全保障を揺るがす「気象兵器」として押収された。最大風力で局地的なサイクロンを発生させ、国会議事堂周辺の気圧を急低下させる能力が確認されたためだ。「重要法案が風で飛ぶ」と官房長官は危機感を表明した。
全国で「オーロラが壮麗すぎて、つい仕事を忘れる」との申告が殺到し社会問題化。政府の専門委員会は「美的感動による注意散漫」が国家の生産性を著しく低下させていると断定。対策として、夜空全体を覆う巨大な遮光カーテンの設置を全自治体に義務付ける法案を提出した。天文学会からの抗議に対し、担当者は「経済指標のほうが星より明るい」と回答した。
市議会、発掘された古代人の遺骨に対し、スパコンが算出した「推定生涯所得」に基づき3000年分の住民税滞納請求書を発行。担当者は「法の下の平等。支払いは子孫の方にビットコインで」とコメント。考古学チームは「彼は貨幣経済以前の人物だ」と反論している。
全人類の夢を乗せた最新宇宙船が、全機地球へUターン。原因は、設置されたドリンクホルダーが微妙に傾き、無重力空間で缶コーヒーの神聖な水平が保てないという致命的な設計ミス。政府は「宇宙飛行士のQOLは国家の威信そのもの」とコメント、交換部品は近所のホームセンターから調達するという。