膨張スマホを大胸筋で圧着する「マッスル修理」、汗で水没判定の悲劇
画面が浮いたスマホを、鍛え抜かれた大胸筋に挟んで直す非公式の「マッスル修理」が急増中だ。万力以上の圧力で隙間を完璧に塞ぎ、接着剤の代わりにプロテインを練り込む職人技。仕上がりは新品同様だが、公式ストアへ持ち込むと「マッチョの汗」による水没判定を受け、永久に保証が消滅する。
画面が浮いたスマホを、鍛え抜かれた大胸筋に挟んで直す非公式の「マッスル修理」が急増中だ。万力以上の圧力で隙間を完璧に塞ぎ、接着剤の代わりにプロテインを練り込む職人技。仕上がりは新品同様だが、公式ストアへ持ち込むと「マッチョの汗」による水没判定を受け、永久に保証が消滅する。
市民マラソンに導入された骨格スキャンAIが、参加者の絶望的な運動不足を異常事態と判定。「この筋肉量で直立しているのは物理学的にあり得ない」として、スタート前に1万人を未知の軟体生物として緊急保護した。最新の厚底カーボンシューズを履いたまま担架で運ばれる会社員たちは、「ただのテレワーク明けです」と涙声で人類であることを主張している。
「プロテインは心の薬です」。確定申告の窓口で男たちが領収書を握りしめている。税務署は「過剰な筋肥大は治療外」と医療費控除を全件却下。怒れるマッチョ達は各地の窓口を包囲し、無言の『サイドチェスト』で抗議デモを開始。職員は「威圧感よりベビーオイルの匂いが辛い」と涙ぐんでいる。
「俺の粉が毎晩減る」。怒れるマッチョの訴えを受け、ジムがシェイカーのDNA鑑定を敢行。検出されたのは被害者自身の唾液だった。「睡眠中の筋肉分解(カタボリック)」を恐れるあまり、脳が寝ていても筋肉が勝手に起き上がり、深夜に粉を摂取していたのだ。現在、就寝中の「筋肉の暴走」を防ぐため、指紋認証付きプロテイン保管庫が飛ぶように売れている。
「息をすると腹が減ってコスパ最悪」――老後不安から、カロリー消費を削る『基礎代謝ゼロ体操』がSNSを席巻中。呼吸を浅くし、部屋の隅で苔のように微動だにしない若者が急増した。食費を極限まで削る究極の節約術だったが、生命活動の低下を見た環境省が彼らを絶滅危惧種に指定。皮肉にも国の手厚い保護により、老後の不安は完全に解消された。
「胸に飛び込め」という親方の熱血指導が、ついに臨界点を超えた。幕下力士の激しいぶつかり稽古から毎秒3メガワットのクリーンエネルギーが発生し、政府は相撲部屋をベースロード電源に認定。現在、白衣の学者たちがまわし姿で計器を見守るなか、親方は「今場所は勝ち越しより、都内の停電回避を目指す」と力強く語った。
漂流48時間後、救助ヘリのワイヤーで引き上げられる最中に「負荷が抜ける」と激昂。自重でワイヤーを逆走して海面へ戻ろうとし、救助を30分遅らせた疑い。「カタボリック(筋分解)の恐怖に比べれば、サメなど有酸素運動の相手に過ぎない」と供述し、現在は署内でプロテイン以外を黙秘している。
漁獲量激減の海に、日焼けしたボディビルダー50人が沈められた。目的は毛穴から滲み出るアミノ酸による「マッチョ出汁」の抽出だ。倫理委員会は「事前に昆布を食べているため環境負荷ゼロ」と承認。結果、出汁を吸収した近海のホタテが異常なパンプアップを見せ、漁師たちは「力強すぎて網を引きちぎられる」と悲鳴を上げている。
「勝者の笑顔は敗者への暴力」とする新規定により、表彰台での感情表現が全面禁止された。最新AIが「喜びの微振動」すら検知し、ガッツポーズをした選手はその場で連行される。各国代表はフィジカル強化を中断し、高僧を招いて「自我を消す」トレーニングに全予算を投じ始めた。
「承認欲求が法的制限値を超えた」。当局は8日、当該インフルエンサーに対し、公道での上腕露出を禁じる行政処分を下した。パンプアップした血管が道路地図と誤認され、UberEats配達員が遭難する事案が発生したためだ。今後は矯正器具としての長袖着用と、鏡の所持禁止が義務付けられる。