履歴書の資格欄に「気圧耐性」必須化、MBAより「強靭な自律神経」が年収を決める時代へ
乱高下する気温に耐えられない社員は「自己管理不足」とみなされる新基準が定着。就活生はSPI対策よりサウナでの適応訓練に励み、最終面接ではエアコン設定を18度と30度で交互に切り替えられ、汗をかいた瞬間に不採用となる「熱衝撃面接」が横行している。
乱高下する気温に耐えられない社員は「自己管理不足」とみなされる新基準が定着。就活生はSPI対策よりサウナでの適応訓練に励み、最終面接ではエアコン設定を18度と30度で交互に切り替えられ、汗をかいた瞬間に不採用となる「熱衝撃面接」が横行している。
「優雅な休暇」は違法化された。ブリュッセルは21日、EU圏内への観光ビザ発給要件に厳格な身体能力テストを導入すると発表。パリのカフェでは常に足踏みが義務付けられ、美術館で立ち止まると床が高速振動してスクワットを促す。帰国時に筋肉痛がない観光客は「怠惰なスパイ」として、次回の入国が永久に拒否される。
暗証番号の保存先を大胸筋にする、市役所の「マッスルメモリー窓口」が大混乱。パスワードを筋肉の動きで記憶させる画期的なライフハックだが、窓口で無言のまま胸肉をピクつかせる市民が続出。「威圧感が尋常ではない」との苦情を受け、市は急遽、上腕二頭筋への仕様変更を余儀なくされた。
乗車率200%の圧力を、スマホ片手に微動だにせず耐え抜くドア横の乗客たち。その強靭すぎる体幹を、政府は「生きたコンクリート壁」として耐震認定。奥へ進みたい通勤客が毎朝スクラムを挑む中、国はこれを「全国民を鍛える無料ジム」と絶賛。ベビーカーで攻城戦に挑む親たちの育児予算を全額カットした。
画面が浮いたスマホを、鍛え抜かれた大胸筋に挟んで直す非公式の「マッスル修理」が急増中だ。万力以上の圧力で隙間を完璧に塞ぎ、接着剤の代わりにプロテインを練り込む職人技。仕上がりは新品同様だが、公式ストアへ持ち込むと「マッチョの汗」による水没判定を受け、永久に保証が消滅する。
市民マラソンに導入された骨格スキャンAIが、参加者の絶望的な運動不足を異常事態と判定。「この筋肉量で直立しているのは物理学的にあり得ない」として、スタート前に1万人を未知の軟体生物として緊急保護した。最新の厚底カーボンシューズを履いたまま担架で運ばれる会社員たちは、「ただのテレワーク明けです」と涙声で人類であることを主張している。
「プロテインは心の薬です」。確定申告の窓口で男たちが領収書を握りしめている。税務署は「過剰な筋肥大は治療外」と医療費控除を全件却下。怒れるマッチョ達は各地の窓口を包囲し、無言の『サイドチェスト』で抗議デモを開始。職員は「威圧感よりベビーオイルの匂いが辛い」と涙ぐんでいる。
「俺の粉が毎晩減る」。怒れるマッチョの訴えを受け、ジムがシェイカーのDNA鑑定を敢行。検出されたのは被害者自身の唾液だった。「睡眠中の筋肉分解(カタボリック)」を恐れるあまり、脳が寝ていても筋肉が勝手に起き上がり、深夜に粉を摂取していたのだ。現在、就寝中の「筋肉の暴走」を防ぐため、指紋認証付きプロテイン保管庫が飛ぶように売れている。
「息をすると腹が減ってコスパ最悪」――老後不安から、カロリー消費を削る『基礎代謝ゼロ体操』がSNSを席巻中。呼吸を浅くし、部屋の隅で苔のように微動だにしない若者が急増した。食費を極限まで削る究極の節約術だったが、生命活動の低下を見た環境省が彼らを絶滅危惧種に指定。皮肉にも国の手厚い保護により、老後の不安は完全に解消された。
「胸に飛び込め」という親方の熱血指導が、ついに臨界点を超えた。幕下力士の激しいぶつかり稽古から毎秒3メガワットのクリーンエネルギーが発生し、政府は相撲部屋をベースロード電源に認定。現在、白衣の学者たちがまわし姿で計器を見守るなか、親方は「今場所は勝ち越しより、都内の停電回避を目指す」と力強く語った。