炎上企業の謝罪文を刻んだ「薪」、1本5万円で即完売。「よく燃える」と株主が絶賛
ネット上の批判ハッシュタグや経営陣の謝罪文を高級木材に刻印する「リアル炎上セット」が登場した。不祥事発覚の翌朝に届く迅速さがウケており、購入者は「デジタルの怒りを物理的な熱エネルギーに変換できる唯一の手段」と高く評価。社屋前で焚き火を行うデモが新たなトレンドになりつつある。
「まさか、御社の『誠意』がこれほど暖かいとは思いませんでしたよ」 丸の内のオフィスビル街、とある企業の正門前で焚き火を囲む株主たちは、恍惚の表情でそう語り合った。彼らがくべているのは普通の薪ではない。昨夜、不適切会計で世間を騒がせた同社社長の「謝罪文」が一字一句、高級ヒノキ材にレーザー刻印された特注品だ。
ベンチャー企業「バーニング・ソリューションズ」が今月発売した『リアル炎上セット』が、富裕層を中心に爆発的な売れ行きを見せている。 価格は薪1本で5万円(税抜)。ネット上で飛び交う「#〇〇社を許すな」といった罵詈雑言タグや、プレスリリースの定型文を、樹齢100年以上の木曽ヒノキに即座に刻印し、不祥事発覚の翌朝にはクール便ならぬ「ヒート便」で顧客のもとへ届ける。 「デジタルの怒りは、画面を閉じれば消えてしまう虚しいもの。しかし、これを物理的な熱量(カロリー)に変換すれば、暖房代の節約にもなり、心も体も癒やされる」。同社の火種(ひだね)マモルCEOは、真顔でそう力説する。
このサービスの画期的な点は、企業の「燃料投下」を文字通り物理現象へと昇華させたことだ。 これまでのネット炎上は、精神的な疲弊しか生まなかった。しかし『リアル炎上セット』の登場により、不祥事は「高火力なエンターテインメント」へと変貌を遂げた。 特に人気なのが、第三者委員会の報告書を要約して刻んだ「調査報告薪(チャコール)」だ。厚みがあり、燃焼時間が長く、じっくりと燻るような燃え方が「企業の隠蔽体質を象徴していて風情がある」と、茶道家やサウナ愛好家からも注文が殺到している。
事態はさらに奇妙な方向へ加速している。 当初は抗議の意図で使われていたこの薪だが、最近では炎上した企業側が「自社公式グッズ」として採用し始めたのだ。 「どうせ燃やされるなら、自社で管理された良質な木材を燃やしてほしい」。そう語るのは、先日データ偽装が発覚した大手メーカーの広報担当だ。彼らは謝罪会見の会場で、記者団に記念品として「お詫びの薪」を配布。会見中、フラッシュの代わりに焚き火のパチパチという音が響き渡り、不祥事の深刻さがキャンプファイヤーのような団結感にすり替わる異常事態となった。
このトレンドは「S.D.G.s(すごく・大炎上で・激しく・過ごす)」と呼ばれ、新たなエコシステムを形成しつつある。 怒りのエネルギーを熱エネルギーに変えることで、都心の一部エリアでは冬場の電力消費が15%削減されたというデータすらある。 ある投資家はこう語る。「以前は株価が下がると胃が痛くなったが、今は『おっ、いい燃料が入ったな』とワクワクする。暴落したチャートの形に切り出した薪なんて、最高によく燃えるんだ」
しかし、懸念もある。平和が続くと燃料不足に陥るのだ。 先週、目立った不祥事が一件もなかった日、バーニング・ソリューションズ社の株価はストップ安となった。 市場では「そろそろ誰かが失言しないと、週末のバーベキュー大会に間に合わない」という焦燥感が漂い始めており、一部の富裕層がAIを使って架空の炎上案件を捏造し、それを薪にするという倒錯したマッチポンプも観測されている。 人々は気づき始めている。我々は暖を取るために、他人の不幸を薪としてくべ続けなければならない、「燃える社会」の住人になってしまったのだと。
火の粉が舞い上がる空を見上げながら、ある古参のネットユーザーがつぶやいた。 「結局、一番高い薪は、何も書かれていない『沈黙』という名の木材になるのかもしれないな」 その言葉もまた、瞬く間にレーザーで刻まれ、誰かの暖炉の中で灰になった。
関係者のコメント
- 火種マモル氏(バーニング・ソリューションズCEO) 「『炎上商法』という言葉への風評被害をなくしたい。我々が提供しているのは商法ではなく、ライフスタイルです。」
- 購入した個人投資家(50代男性) 「『誠に遺憾です』の『遺』の字が炭化して崩れ落ちる瞬間、えも言われぬカタルシスを感じる。これが本当の償却(焼却)ですよ。」
- 不祥事企業の広報担当 「弊社の失態が、皆様の団欒(だんらん)の火種になれるなら本望です。来週もまた、よく燃える素材を提供できる見込みです。」
- 環境保護団体の代表 「感情エネルギーの再利用という観点では画期的ですが、燃焼時に発生する『皮肉ガス』がオゾン層に与える影響を懸念しています。」
- 老舗材木問屋の主人 「昔は家を建てるための木を売っとったが、今は家を失った社長の言葉を売っておる。まあ、どっちも木には変わりねえ。」
- サウナ愛好家「ととのい丸」 「謝罪文薪のロウリュは格別。冷や汗と脂汗の混じった蒸気が、毛穴の奥まで沁み渡るんだ。」
- 通りすがりの消防士 「心の中の火事は消せませんが、物理的な焚き火なら管轄内です。ただ、最近は火の元よりも火の種(原因)の方が厄介ですね。」
- 刻印に使われるレーザー加工機 「ウィィィン……(最近、同じ定型文ばかり刻んでいる気がします。AIより私のほうが文章を覚えていますよ)」
- 擬人化された「薪」 「俺は怒りで熱くなってるんじゃない。お前らが俺を燃やすから熱いんだ。でも、最後に灰になるのは企業の信用か、それともお前らの良心か?」
- ネットニュース記者 「この記事もどうせ燃やされるんでしょう? 構いませんよ、見出しは明朝体で太めにお願いします。」
国際表現
俳句
- 謝罪文 燃えて煙も 出ぬ始末
- 炎上や 物理に変えて 暖を取る
- 株主の 怒りで沸かす 風呂の湯よ
- 詫び状の 灰の重さや 春の雪
- ログ(log)燃やし ログ(log)消え失せる 冬の夜
- 叩かれて 磨かれ燃えて 炭となる
- 定型文 パチと弾けて 嘘となり
- 焚き火囲み 社屋を見上ぐ 虚無の空
- 炎上も 過ぎればただの 炭団かな
- 暖炉より ネットの方が まだ寒い
漢字
物理的炎上商法 謝罪文刻印高級薪 一束五万即日完売 感情熱量変換暖房 株主総会焚火デモ 定型文燃焼灰燼帰 罵詈雑言火力発電
絵文字
🔥🪵📉🙇♂️💸🔜🌡️🏕️😡➡️🤗🌬️🏭🤝🚫🤡🔁🍵
擬
メラメラ(世論と炎) パチパチ(薪と拍手) カリカリ(レーザー刻印とイラつき) ズドン(株価と薪を置く音) フワッ(煙と責任回避) カチカチ(ライターと役員の歯の音)
SNS
- #リアル炎上セット使ってみた 「弊社は深くお詫び…」の部分が一番火力強くて草。
- 5万円の薪買ったwww これでバーベキューしたら肉が役員報酬の味がするwww
- 焚き火デモなう。物理的に温かいデモとか初めて。もう冬はこれだけでいいかも。 #あったけえ
- 炎上企業が自分で薪売り出したの、一周回って推せる。いや推さないけど燃やす。
- なんで平和な日には薪が買えないの? 誰か早く失言して!凍え死ぬ!
- 謝罪文のフォント、明朝体の方がゴシック体より燃えやすいってマジ? #トリビア
- これSDGs(すごく・大炎上で・ごめんなさい・する)の略って本当ですか?
- デジタルの毒を物理熱に変える。これこそ現代の錬金術。
- 私の推し企業の薪は香木のような良い香りがしました(錯乱)
- 結論:燃やしても虚しさは消えなかった件。でも焼き芋は美味かった。