「ろくろ回し」が国家資格化、IT採用は“コード”より“エア実力”へ
虚空を両手でこねる「ろくろポーズ」の精度がついに国家検定に。試験官は「何も言っていないのに凄そうに見えるか」を厳正に審査。不合格者は実務を行う現場へ左遷され、合格者だけが何も産み出さない「シニア・ビジョナリー・オフィサー」として高給を得る。
虚空を両手でこねる「ろくろポーズ」の精度がついに国家検定に。試験官は「何も言っていないのに凄そうに見えるか」を厳正に審査。不合格者は実務を行う現場へ左遷され、合格者だけが何も産み出さない「シニア・ビジョナリー・オフィサー」として高給を得る。
最新の「小学生なりたい職業ランキング」で「サイの角3Dプリンター職人」が衝撃の1位に。密猟問題の解決という高尚な目的は完全に無視され、「角がニョキニョキ生えるのが面白い」「友達と戦う武器にしたい」との声が殺到。倫理教育のアップデートが間に合わない教育現場は、とりあえずプリンターに触らせない方針を固めた。
日曜ゴールデンの生特番で、トロッコ問題に挑んだプロ走者が「レバー超連打による判定バグ」を炸裂させ、犠牲者ゼロで最速クリアを達成した。本来なら葛藤で30分もたせるはずの生放送が一瞬で終わり、審査員の倫理学者が「悩んでくれないと尺が持たない」と青ざめる一方、ネット上では「究極のタイパ」「道徳のスキップ機能」と絶賛の声が殺到している。
8時間かかる抽出工程を、時空担当官への過剰な接待攻勢で強引に認可させた疑い。注いだ瞬間、カップ内の豆だけが急速に老化し、定年退職後の哀愁漂う味わいになる。CEOは「イノベーションとは、神との癒着だ」と開き直った。
ジムの自撮り禁止に抗議する筋肉集団へ機動隊が突入。しかし、鎮圧用の白煙を「焚きすぎたスモーク」と解釈した彼らは、むしろ興奮状態でキメ顔を連発。ゴム弾が広背筋に弾かれる音が響く中、現場は無料の撮影会と化している。
わずか3日間の営業で国家予算に匹敵する利益を叩き出した3年B組のタピオカ屋が、その資金で低迷する教師の年金基金を買収すると発表。生徒らは「先生の未来は我々が守る」と宣言するも、PTAは「原材料のタピオカが闇市場から調達されている」として取引の無効を訴えている。
作画資料代を削られた都内のイラストレーターが、窓辺の豆苗を専属モデルに起用した。「もっと悔しそうに曲がれ」と叱責するも、光合成によるポーズ変更待ちで6時間を浪費し締切を落とす惨事に。なお、役目を終えたモデルはその日の夕食でポン酢と共に胃袋へ消えた。
全国民の感情を資源化する新福祉法「感情発電」が施行された。受給者は心拍数や体温を測定する特殊ウェアの着用が義務付けられ、その“心の熱量”が電力に変換、社会インフラに供給される。政府は「感動は新たな石油だ」と宣言。一方、街では受給者が加算ポイント目当てに無理やり喧嘩したり、泣ける映画をはしごしたりする光景が社会問題化している。
敵が前線に運んだレーションを訓練された大食い選手が夜陰に乗じて完食する。防衛シンポジウムで発表された「カロリー迎撃ドクトリン」に議会が沸いている。ミサイルではなく強靭な消化器官で補給を断つ新戦略だが、専門家からは「防衛費より胃腸薬の備蓄予算が膨らむ」と現実的な懸念が相次ぐ。
「家賃」が消えた。督促状を横に「家賃を払いたい」と志望動機を打つと、履歴書AIが「貴社で成長したい」に修正。採用AIは「本音が見えない」と却下した。机の上で唯一正直だったのは、督促状だった。