電車運休、車内ダンス義務化 小学校受験の新科目に
スーツ姿で一斉ダンス。相次ぐ運休を受け、国が通勤ストレス対策として「遅延ダンス療法」を導入した。担当はなぜか大手芸能事務所で、塾は即日「遅延の表現力」講座を開講。小学校受験では新たに配点化された。
スーツ姿で一斉ダンス。相次ぐ運休を受け、国が通勤ストレス対策として「遅延ダンス療法」を導入した。担当はなぜか大手芸能事務所で、塾は即日「遅延の表現力」講座を開講。小学校受験では新たに配点化された。
シベリアの永久凍土から蘇生したマンモスが、2万年間にわたり繰り下げて増やした年金の受給を申請した直後、窓口で全額差し押さえられた。年金機構は「生存が確認されたため未納分の追徴が発生する」と説明。巨額の老後資金を夢見ていた巨獣は、手渡された青い年金手帳を呆然と咀嚼している。
仕事帰り、ウェアに着替えた途端に力尽きる会員のため、都内のジム「次こそ」が更衣室を運動エリアに指定した。私服に戻る動作も1回と数えれば、週2回の目標は1日で達成。鏡は「お疲れさま」と励まし、マシンは今日も無傷だ。
予算不足を補うため、待機中の探査機と地球の弁当工場を接続する「惑星間リモートワーク」を導入。往復30分の通信ラグにより、キャラクターの目が白米に埋没する事故が多発したが、「崩壊した顔が現代社会の闇を表している」と現代アート界で高騰。本業の観測データよりも、海苔の配置データの方が高値で取引されている。
連休中の神社に巨体のヒグマが乱入し咆哮を上げたが、参拝客は「最新AIを積んだ神からくり」「涎の演出がリアル」と大絶賛。逃げるどころかスマホを構えアンコールを連呼する群衆の狂気に気圧されたクマは、気まずそうに一礼を残し、怯えた様子で森へと避難した。
抹茶を飲み干した客が「結構なお点前で」と腰を上げ、畳にぺたり。主催者は動けない時間を「余韻」として式次第に追加した。次回の椅子席を希望する客には、起立して挙手するよう案内している。
霞が関秘伝の「検討を加速する」技術がついに製品化された。導入した海外CEOたちは、謝罪会見で美しいお辞儀をしながら中身ゼロの答弁を繰り返す「虚無の舞」を披露し、株価が急騰。あまりの高性能に、オプションとして「記憶を失う政治家」の在庫処分も決まった。
セルフレジ操作を全自動化する脳波チップが登場。だが無料版は視界に出る広告を凝視すると「即時購入」される罠仕様だった。広告を見ないよう常に視線を高速移動させる利用者が、挙動不審すぎて次々と補導されている。「レジ前でキョロキョロするな」と警察は警告する。
富裕層向け宇宙旅行の宣伝写真、「未発見の星雲」は実は顕微鏡で撮ったカビだったことが発覚。「ミクロもマクロも宇宙の本質は同じ」とCEOが開き直り、意識高い系投資家たちが「深い」と感涙、追加出資を決定した。
国交当局はバードストライクを「迷子のコウノトリによる育児支援」と再定義。航空会社は事故報告より先に支援金の書類を提出必須となり、整備士は羽根より添付書類を抜いている。