AI映画祭、「スリル」を「健康被害」に認定 最高賞は2時間の『微動だにしない岩』
「カタルシスは血管に毒」と判断した審査AIが、全上映作品から葛藤と解決を削除。最高賞に輝いたのは、ただ苔むした岩を映し続けるだけの環境映像だった。上映中、劇場内の全スマートウォッチが一斉に「深い睡眠」を検知し、映画界ではなく医療業界から「現代人の救世主」とスタンディングオベーションが起きている。
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「カタルシスは血管に毒」と判断した審査AIが、全上映作品から葛藤と解決を削除。最高賞に輝いたのは、ただ苔むした岩を映し続けるだけの環境映像だった。上映中、劇場内の全スマートウォッチが一斉に「深い睡眠」を検知し、映画界ではなく医療業界から「現代人の救世主」とスタンディングオベーションが起きている。
バズを狙いすぎた某市の移住PR動画が、国際映画祭で最優秀SF賞に輝いた。高齢者たちが年金手帳で隕石を粉砕し、焼け跡でゲートボールに興じる圧巻のVFXに世界が熱狂。だが、制作費に今年度の税収を全額投入した結果、実際の移住者はゼロ。市長は「次はハリウッドを目指す」と現実逃避を始めている。
全ての動作を壮大なドラマに変える高齢者向け筋トレアプリが、技術賞ではなくカンヌで金賞を受賞し物議を醸している。問題の作品は、ベッドから身を起こし15cm先のリモコンを掴むまでを克明に描いた3分間の超大作。スローモーションと主人公の息遣いだけで、人類の根源的な渇望を表現したと審査員は涙したという。
90分間、冷凍ケースのエビの欠片を映し続けただけの映像が、国際映画祭で最高賞を受賞。監督(アルバイト店員)は「提出ファイルを間違えた」と涙ながらに謝罪するも、審査員は「作品と一体化した謙虚なパフォーマンス」とスタンディングオベーション。次回作は「陳列棚のたまご」に決定。