大気汚染の解決策は「宇宙扇風機」、政府が小惑星の遠隔操作に国家予算を全投入
政府は、国内のスモッグを一掃するため、小惑星を「宇宙扇風機」として利用する計画を発表。担当大臣は会見で巨大なリモコンを手に「操作は簡単。『弱』でそよ風、『ターボ』で台風が起こせます」と笑顔で説明した。なお、最初の稼働テストにより、隣国の洗濯物が全て国境を越えて飛来したとの未確認情報もある。

政府は27日、長年の懸案であった国内の大気汚染問題を抜本的に解決するため、小惑星を遠隔操作して地球の空気をかき混ぜる「グレート・スカイ・ファン計画」を発表した。この未曾有のプロジェクトには今年度の国家予算の全てが投入される見込みで、まさに国の存亡をかけた壮大な“風頼み”政策となる。
会見に臨んだ鈴木環境再生担当大臣は、テレビのリモコンを彷彿とさせる巨大な模型を手に登壇。「国民の皆様、もう窓を開けるのをためらう必要はありません」と高らかに宣言。計画の要は、地球近傍小惑星「2025-SKD」、通称『そよかぜ27号』の軌道を微調整し、その通過時に発生する重力風を利用して淀んだ大気を一掃するというもの。大臣は「操作は驚くほど簡単。『弱』で春一番、『中』で木枯らし、『ターボ』で進路上のあらゆるものを吹き飛ばす台風を人工的に生成できます」と、まるで最新家電を紹介するかのように胸を張った。
この「アステロイド・ベンチレーション・システム(AVS)」と名付けられた技術の核心は、量子もつれを利用した超光速レスポンスにあると政府は説明する。小惑星に設置された複数の推進エンジンを、地上からリアルタイムで遠隔操作。これにより、地球の大気を「洗濯」し、常に新鮮な空気を国民に供給できるという。政府の試算によれば、計画成功の暁には、スモッグによる健康被害の撲滅はもちろん、「洗濯物の乾燥時間短縮による経済効果が年間8兆円に達する」としている。
この壮大な計画に対し、今年度の一般会計予算約115兆円の全額が充当されることが閣議決定された。社会保障や教育、防衛関連の予算は事実上凍結される形となるが、官邸筋は「青い空という最大の福祉を実現するため。国民の理解は得られる」と自信を見せる。野党からは「あまりにも非現実的」「国家財政のブラックホールだ」との批判も上がっているが、世論調査では意外にも6割が「面白そうだから支持する」と回答しており、閉塞感を打破したい国民心理が垣間見える。
しかし、計画は順風満帆とは言えないようだ。先日行われた極秘の稼働テストでは、出力調整のミスから想定以上の強力な下降気流が発生。隣国の沿岸部に干されていた大量の洗濯物が国境を越え、わが国の山間部に降り注ぐという国際問題に発展した。隣国政府は「飛行物体(Tバック、靴下、キャラクターもののシーツ等を含む)による領空侵犯」として厳重に抗議したが、日本政府は「自然風による不可抗力であり、遺憾の意は示すが賠償には応じかねる」と回答。両国関係には早くも隙間風が吹き始めている。
東都大学宇宙物理学研究所の山川英世教授は、本紙の取材に対し「小惑星の軌道制御は、高速で飛ぶ蚊の眉毛を剃るようなもの。成功すれば人類史の奇跡だが、失敗すれば人類史のコントだ」と指摘。その上で、「まあ、どちらに転んでも歴史に名は残るでしょうな」と乾いた笑みを見せた。
鈴木大臣は会見の最後に「最初の風は少々強すぎたかもしれませんが、これは新しい時代の産声です。いずれは花粉や黄砂も国外へ吹き飛ばす『国土防衛モード』も実装したい」と、さらなる野望を語った。
我々の頭上を覆う灰色のスモッグは、果たして紺碧の空へと変わるのか。それとも、国家財政と隣国の洗濯物が宇宙の塵と化すのが先か。答えは、大臣が愛おしそうに撫でるリモコンの「ターボ」ボタンのみが知っている。
関係者のコメント
- 鈴木環境再生担当大臣「国民に青空を届ける。その一点です。リモコンの電池交換は忘れませんよ、ええ。」
- 小惑星そよかぜ27号「あの、私、岩石なんですけど……。扇風機としての適性とか聞かれてないんですが。」
- 巨大リモコン「『ターボ』ボタンが疼くぜ…。押してくれ…今すぐ!」
- 財務省官僚「予算書の『使途』の欄に『宇宙扇風機』と書いた瞬間、意識が遠のきました。」
- 隣国の主婦「うちの夫のパンツを返してください! 限定モデルだったんです!」
- 大気汚染(スモッグ)「ふっ、俺様ほどの粒子をそよ風ごときで吹き飛ばせるとでも?」
- 飛来した洗濯物(靴下)「片方なくした相方を探しています。見かけたらご一報を。」
- 山川英世教授(宇宙物理学)「天文学的な予算とは、まさにこのことですね。ハハハ。」
- 一般国民A氏「これで洗濯物がパリッと乾くなら、年金が半分になっても我慢するわ。」
- 野党第一党党首「予算委員会で『小惑星の風力調整』について質問する日が来るとは…。」
国際表現
俳句
- 秋空や 予算とともに 吹き飛ぶか
- 星動く 国の懐 涼しけれ
- スモッグ去り 隣の国の 下着舞う
- 宇宙風 吹けば財布も 軽くなり
- リモコンを 握る大臣 遠い空
- 億兆の 夢を乗せてる 扇風機
- 風起こし 越境したる Tシャツよ
- 蒼い空 買うか買わぬか ターボ押し
- 見上げれば 岩の扇と 無い予算
- 小惑星 そよと吹くやら 嵐やら
漢字
政府 国内煙霧一掃 小惑星 宇宙扇風機 利用計画発表 大臣 巨大遠隔操作器 手中 笑顔説明 初稼働試験 隣国洗濯物 国境越飛来 未確認情報有
絵文字
政府発表: 🌫️💨🌏 = 🌬️🛰️☄️ + 🕹️👨💼✨ (弱=🍃, 強=🌪️) … 🤔 сосед국👕🧦✈️🇯🇵
擬
ゴゴゴゴゴ…(閣議決定の音)、スッ…(大臣がリモコンを取り出す音)、キラキラ✨(大臣の笑顔)、ピッ(ボタンを押す音)、ビューーーーーッ!(宇宙からの風)、ヒラヒラヒラ…(洗濯物が飛んでくる音)、ザワザワ…(国民の声)
SNS
- #宇宙扇風機がんばれ
- 青空のために税金全投入とかロックすぎるw
- 隣国から飛んできた靴下、メルカリで売られてて草
- うちのベランダ、異国の香りがします
- #アステロイドベンチレーションシステム
- これで光熱費浮くなら万々歳
- 壮大な無駄遣いにもほどがある
- 担当大臣、あのリモコン家に持って帰ってそう
- #風と共に去りぬ国家予算
- 次は小惑星で日照時間コントロール希望!