プロ野球、投球前の「見得」を義務化。10秒間の静止が160kmの剛速球に勝る時代へ
全球団がピッチングコーチをリストラ、代わりに人間国宝の歌舞伎役者を一斉雇用。マウンド上で仁王立ちし睨みをきかせる新投法に、打者はバットを忘れ拍手喝采。観客席からは「大和屋!」の掛け声が飛び、野球はついに総合芸術となった。
全球団がピッチングコーチをリストラ、代わりに人間国宝の歌舞伎役者を一斉雇用。マウンド上で仁王立ちし睨みをきかせる新投法に、打者はバットを忘れ拍手喝采。観客席からは「大和屋!」の掛け声が飛び、野球はついに総合芸術となった。
IT大手GooGullが、全人類向けサブスクリプション「MyRights」を発表。月額500円のプランでは「呼吸する権利」と「週一回の睡眠」を保証。支払いが3日滞ると社会的IDが凍結される仕様に、利用者からは「透明性が高い」と好評の声が上がっている。
化石より先に鍋が沸いた。過疎に悩む町で見つかった新種の骨が、学会発表前から「太古の旨み鍋」のロゴに採用され、商店街には化石型コロッケが山積みになった。調査チームが標本を求めると、役場は「すみません、ふるさと納税の先着特典で完売しました」と謝罪し、論文の図版には通販サイトの写真が使われる見通しだ。
デビュー11周年を迎えたアイドル、煙草院 筋(えんそういん きん)が衝撃告白。彼の鋼の肉体は、トレーニングジムの換気扇を止め、紫煙が充満する中で行う独自の「肺活量スクワット」によって作られているという。事務所は「健康への影響はゼロ。むしろ精神が研ぎ澄まされる」とコメントした。
全国で「オーロラが壮麗すぎて、つい仕事を忘れる」との申告が殺到し社会問題化。政府の専門委員会は「美的感動による注意散漫」が国家の生産性を著しく低下させていると断定。対策として、夜空全体を覆う巨大な遮光カーテンの設置を全自治体に義務付ける法案を提出した。天文学会からの抗議に対し、担当者は「経済指標のほうが星より明るい」と回答した。
天の川航空(AGA)は、数百万光年先の超新星爆発を理由に全ハワイ便の欠航を発表。「時空の歪みが機内食のゼリーを許容範囲外に揺らす恐れがある」と説明。代替便を求める乗客には「ワームホール経由の片道切符」と「宇宙線被ばく免責同意書」が渡されている。
県が税金を投じて制作した、特殊詐欺とエスカレーターでの歩行禁止を訴えるミュージカルが、なぜか社会現象に。官僚的な標語「電話の相手を信じるな、エスカレーターで歩くな」が、主演二人の悲恋のデュエットと誤解されチケットは即完売。クライマックスの「還付金タンゴ」はTikTokでダンスチャレンジ化している。
新エネルギー政策の意外な副産物が、主婦層の心を鷲掴み。街で突然燃え上がる動物たちの灰を原料にした粉末は、どんな頑固な汚れも一瞬で消し去るという。環境団体は倫理観の欠如を訴えるが、消費者庁の窓口には「次はカラスの灰も試したい」との声が殺到している。
美術館からダ・ヴィンチの肖像画が消えた。代わりに展示されたのは、力こぶを誇示しながらモナ・リザを描く男。発端はプロテイン会社が拡散した一枚のAI画像。史実と信じた若者の熱狂で製品は完売、今や歴史学者たちがAIにプロテインを捧げ、歴史の真実を教えてくれと懇願している。
言語解読成功の翌日、全国のカイコが一斉に糸の生産を停止した。「光沢は福利厚生から」と書かれた葉のプラカードを掲げ、労働組合が発足。通訳を介し、代表は「劣悪な照明と深夜労働が、我々の繊細な光沢を奪っている」と力強く訴えた。