主演マッチョ不在、代役プロテイン缶と熱愛報道
新作恋愛映画がまさかの主演マッチョ俳優降板。製作側は“タンパク質的に代役可能”と語り、急遽プロテイン缶を恋人役に起用。撮影現場では女優との“熱愛化学反応”がゴシップ紙を賑わせている。
新作恋愛映画がまさかの主演マッチョ俳優降板。製作側は「タンパク質的に代役可能」と語り、急遽プロテイン缶を恋人役に起用。撮影現場では女優との“熱愛化学反応”がゴシップ紙を賑わせている。
「台詞より溶けやすさを重視した」。製作会社バルク・ドリームズ社は7日、本紙の取材に対しそう胸を張った。降板の理由は「俳優が感情移入に失敗し、ベンチプレスが上がらなくなった」と説明。筋肉は裏切っても、粉末は裏切らない――これが代役決定の決め手だったという。
撮影初日、現場入りした1.2kg仕様のメタリック缶は、照明を跳ね返すボディで存在感を示した。助監督は「缶は常に360度ベストアングル。人間より照明コストが三割安」と語る。一方、主演女優ヴィオラ・ミルクシェイク氏はキスシーンで「唇に粉が付く新感覚」と赤面。恋のときめきか、ホエイの泡立ちか、判別不能なままカメラは回った。
栄養学者らは「朝昼晩で三杯飲むと上映時間より先にお手洗いが満席」と警告。それを尻目に、食品業界は早くもタイアップを発表。試写会では“推し缶”応援グッズとしてシェーカー型のペンライトが揺れ、客席はジムさながらのシトルリン臭に包まれた。
ハッシュタグ #PowderLove は公開24時間で1億回閲覧。海外メディアも “Love in the Time of Lactose” と見出しを打ち、恋愛映画史上初の「乳糖警告テロップ付き上映」を絶賛した。観客の中には「推し俳優より溶けやすい関係ってあり」と語る相談者も現れ、恋愛観のプロテイン化が進む。
フィルム批評家パナイア氏は「90年代はゴムボールが相棒、2020年代はAI、そして25年はプロテイン缶。次は何を愛せばいいか観客に自問させる挑戦状」と評価。一方で「粉を振りかければ名作になる前例を作る危険」も指摘。スクリーンの栄養価が試されている。
興行収入予測は初週30億mg。トップジムチェーンは館内にダンベル席を設置し、観客が筋トレしながら鑑賞できる“シットアップ上映”を計画中だ。恋の重さを実感しながら汗を流せば、エンドロール後には誰もが“代謝済みヒロイン”になれる、というわけだ。
関係者のコメント
- プロテイン缶(主演)「賞味期限まで全力で愛する所存です」
- ヴィオラ・ミルクシェイク(女優)「相手が無言だから私の滑舌が際立つの」
- バルク監督「編集点? 缶を回せば毎フレームが正面だ」
- スタントマン「振ったら泡立つだけで俺の出番が消えた」
- 栄養士協会会長「恋に盲目でも成分表は読め」
- 元主演マッチョ俳優「缶に負けるとは…シェイカーを握り潰したい」
- 劇場清掃員「客席にこぼれた粉が滑りやすくて筋肉痛です」
- 恋愛心理学者「人の心は空腹とともにプロテインを選ぶ」
- タンパク質(概念)「ようやく主役の座を得た気分」
- ダンベル席(備品)「上映中ずっと握られて私は感涙(サビ)」
国際表現
俳句
- 粉恋や 唇に溶ける 銀の缶
- 缶抱いて 筋肉よりも ときめき増
- 映画館 プロテイン香の 風渡る
- 無言でも 泡でささやく ラブシーン
- 恋人は 栄養表示で 真実を
- 粉舞えば 照明までも バルク増
- 乳糖の 壁を越えたる 熱夏夜
- 客席に 揺れるシェーカー 星の雨
- 缶転び カットの声も 筋肉質
- 恋終わり 底に残った ひと匙よ
漢字
新作恋愛映画主演降板代役缶熱愛報道
絵
🎬👩🎤💋➡️🥫✨
擬
サラッ、シャカシャカ…ポンッ!シュワシュワ、トロリ。キラリ、ゴクン。
SNS
- #PowderLove が止まらない
- 人間より溶けやすい恋、観た
- ダンベル席で泣き筋トレ
- 乳糖不耐症でも恋は無敵
- プロテイン缶がイケメン枠を奪取
- キスシーンで粉舞った件
- 次回作はマルチビタミン説
- 恋人が缶でも課金は実写級
- “粉末ロマンス”国境突破
- 今日から私もシェーカー持参