「プロテインは天然物に限る」川を遡上するムキムキ鮭、大手サプリ会社と電撃契約

滝をジャンプで越える姿がバズった一匹の鮭が、大手プロテインメーカーと異例のスポンサー契約を締結。流体力学を無視した背筋で激流を制すその姿に、人類のトレーニーは絶望。「我々のパンプアップは一体何だったのか」と、全国のジムでプロテインシェイカーを叩きつける者が続出している。

「プロテインは天然物に限る」川を遡上するムキムキ鮭、大手サプリ会社と電撃契約

滝をジャンプで越える姿がバズった一匹の鮭が、大手プロテインメーカーと異例のスポンサー契約を締結。流体力学を無視した背筋で激流を制すその姿に、人類のトレーニーは絶望。「我々のパンプアップは一体何だったのか」と、全国のジムでプロテインシェイカーを叩きつける者が続出している。

発端は、先月動画投稿サイトにアップロードされた一本の映像。北海道の某河川で撮影されたその動画には、どう見ても合成としか思えないほど隆起した筋肉を持つ一匹の銀鮭が、瀑布をものともせず空中へ飛翔する姿が捉えられていた。動画は瞬く間に拡散され、「#鮭ニキ」「#NaturalPump」「#筋肉留学から帰国」などのハッシュタグと共にSNSのトレンドを席巻。再生回数はわずか数日で3億回を突破した。

この社会現象にいち早く目をつけたのが、国内最大手のサプリメント企業「マッスル・フロンティア」社だ。同社は6日、この鮭、通称「サーモン・マッスル」氏との終身スポンサー契約を発表。「我々は常に最高のタンパク質を追求してきた。その究極の答えは、研究室ではなく母なる自然、この川にいたのです」と同社の白金(しろがね)CEOは声明を発表。自社製品の存在意義を根底から揺るがしかねないこの決断に、株主からは困惑の声も上がっている。

専門家もこの規格外の肉体には舌を巻く。東都大学海洋生物力学研究室の鰻田(うなぎだ)登教授は、「彼の胸鰭が水を掻く力は、小型の水中ドローンに匹敵する。物理法則が彼の周囲でだけねじ曲がっているとしか思えない。これはもはや“サーモン力学”と呼ぶべき新領域だ」と興奮気味に語る。また、国立栄養学研究所は「彼の体内から検出されるDHAとEPAの特殊な結合体が、通常ではありえないレベルのアナボリック作用(筋肉同化作用)を誘発している可能性がある」との初期分析を発表した。

この一連の報道は、全国800万人のトレーニーに深刻なアイデンティティクライシスをもたらした。都内の高級ジムに通う男性(32)は、「毎日鶏胸肉を喉に流し込み、BCAAを血中に行き渡らせてきたこの10年は何だったのか。彼はただ川を泳いでいるだけなのに…」と、バーベルを置いたまま嗚咽を漏らした。一部の過激な自然回帰派は「シェイカーを捨てよ、川へ出よう」と呼びかけ、釣り具店の売上が前年同月比で1200%を記録する異常事態となっている。

契約内容は、契約金として最高級のプランクトンと産卵場所の永久保証、そして「故郷の川の環境保全活動」への資金提供だという。サーモン・マッスル氏の遡上ルートは「マッスル・ストリーム」と命名され、有料でのライブストリーミング配信が予定されている。収益の一部は、次世代の「マッスルな稚魚」育成のために使われるという。

人類が長年追い求めてきた肉体美の理想像が、いまや川を遡る一匹の魚に集約されようとしている。我々はプロテインパウダーの計量スプーンを置き、自然という名の偉大なるトレーナーの前にひれ伏すしかないのか。だが、その自然の象徴たる鮭すら巨大資本の広告塔となった今、我々が本当に戦うべきは重力ではなく、抗いがたい市場原理そのものなのかもしれない。

関係者のコメント

  • サーモン・マッスル氏「(ビチビチッ)…故郷に錦を飾る。それだけだ。スポンサーには感謝しているが、俺の筋肉は誰のものでもない。」
  • 白金CEO(マッスル・フロンティア社)「彼は歩く(泳ぐ)広告塔だ。弊社の新製品『サーモン風味プロテイン・イクラ配合』も、彼のおかげで売上は上々だよ。」
  • 絶望したトレーニー「もうだめだ…ベンチプレスが虚しく見える。明日は有給とって釣りに行く。」
  • 鰻田登教授(海洋生物力学)「彼の泳ぎは科学への挑戦だ。研究室の予算が増えそうで何よりだよ。」
  • 故郷の川「彼が帰ってきてくれて嬉しい。でも、最近川岸のカメラの数が多すぎて、少しプライバシーが心配だね。」
  • 遡上ルートで待ち構える熊「スポンサーがつこうが知ったことか。俺にとっては極上の天然プロテインだ。」
  • 打ち捨てられたプロテインシェイカー「僕の中身、まだ残ってるのに…。川の水の方が美味しいってことなのかな…。」
  • 鮮魚店の店主「最近『一番筋肉質な鮭をくれ』っていうムキムキのお客さんが増えて困ってるよ。こっちは切り身で売ってるんだ。」
  • 動画の第一発見者「バズって嬉しいけど、まさかこんなことになるとは。彼には静かに産卵してほしかった。」
  • イクラ(サーモン・マッスル氏の子供)「父さんの背中を見て育ちます。僕もいつか滝を越えるんだ。」

国際表現

俳句

  • 滝登り プロテイン超えし 鮭の筋
  • シェイカーを 捨てて握りし 釣り竿よ
  • 秋の川 資本まといて 遡上する
  • 銀の鱗 嫉妬の炎 ジムに燃え
  • 契約書 流れに乗りて 故郷へ
  • 胸鰭や 人の努力を あざ笑う
  • パンプアップ 自然のままに 鮭は飛ぶ
  • イクラたち 父の背中を 夢に見る
  • 激流も スポンサーありゃ 楽な道
  • 天然の 肉体美なり 秋の味

漢字

滝跳越姿鮭 大手蛋白会社 異例契約 流体力学無視背筋 激流制圧 人類鍛錬者絶望 我等筋肉増強何

絵文字

🐟💪🏞️🧗➡️📄✍️🏢➡️🏋️‍♂️😭💔

ゴウゴウ… バシャッ! ビチビチッ! ムキムキッ! ザワザワ… ガシャン! ウーン… シクシク。 キラキラ✨ ドンッ!

SNS

  • #鮭ニキ最強伝説
  • #プロテインとは何だったのか
  • #今日から俺は漁師になる
  • #マッスルは天然に限る
  • #スポンサー契約おめでとう
  • #人類敗北
  • #もうジムやめたい
  • #サーモン力学
  • #これが本当のオーガニック
  • #結局資本主義の犬(魚)かよ