「飲む化石」最新プロテイン、副作用で上腕二頭筋がアンモナイト化する事例が報告される

意識高い系ジムがジュラ紀の微生物を培養した新プロテインを発表。一口飲めば、あなたの筋肉は時を超え、数百万年後の考古学者を驚かせる貴重な標本へと進化するという。「これは筋トレではない、自己の化石化だ」と開発者は胸を張る。

「飲む化石」最新プロテイン、副作用で上腕二頭筋がアンモナイト化する事例が報告される

意識高い系ジムがジュラ紀の微生物を培養した新プロテインを発表。一口飲めば、あなたの筋肉は時を超え、数百万年後の考古学者を驚かせる貴重な標本へと進化するという。「これは筋トレではない、自己の化石化だ」と開発者は胸を張る。

飽くなき肉体改造の探求は、ついに時空を超え、古生物学の領域に足を踏み入れた。健康食品ベンチャー「パレオ・フューチャー社」が発売した新プロテイン「ジュラシック・ゲインズ」が、一部の愛用者の間で、上腕二頭筋が螺旋状に硬化する、通称「アンモナイト化」現象を引き起こしていることが判明した。同社はこれを「予期せぬ進化」と表現している。

同製品は、シベリアの永久凍土から発見されたジュラ紀の微生物「筋力増強古細菌(Musculus primordialis)」を培養し、遺伝子組み換え大豆とブレンドした革新的なサプリメント。摂取者の筋繊維に直接作用し、「石灰化による永続的なパンプアップ」を促すと謳われていた。開発責任者の岩倉磐雄(いわくら いわお)氏は「我々はプロテインを売っているのではない。未来の博物館に展示される、あなた自身の伝説を売っているのだ」と発売時に豪語していた。

異変が最初に報告されたのは、人気フィットネスインフルエンサー「マッスルKENJI」氏のSNS投稿だった。「最近、力こぶが戻らない。常に最高潮だ。#ジュラシックゲインズ #自己化石化計画」というポジティブなメッセージと共に投稿された写真には、明らかに渦巻き状の隆起が見られた。当初は「究極の仕上がり」と賞賛されたが、複数の愛用者から同様の報告が相次ぎ、事態は医学界の注目を集めることとなる。

精密検査を行った東都大学付属病院によると、患者の上腕二頭筋のMRI画像は、中生代に生息したアンモナイトの化石の断面図と98.7%の驚異的な一致率を示したという。筋繊維が石灰化し、美しい対数螺旋を描きながら硬直。もはや自らの意思で収縮させることは不可能だという。医師団は「前代未聞。治療法は、考古学者と相談する必要があるかもしれない」と困惑を隠せない。

この現象に対し、専門家の意見は真っ二つに割れている。古生物学の権威、甲殻類(こうかく るい)教授は「生きた化石、いや、自らの意思で化石になった人類の誕生だ。素晴らしい!」と手放しで称賛。一方、日本スポーツ医学会は「筋肉の機能的死であり、断じて進化ではない」と強い懸念を表明する共同声明を発表した。

消費者庁には問い合わせが殺到しているが、当のパレオ・フューチャー社は「これは副作用ではなく、一部の適合者にのみ現れる『超進化』だ。アンモナイト化した腕は、ダイヤモンドに匹敵する硬度を誇り、いかなる衝撃にも耐えうる」と反論。さらに、「アンモナイト・アーム」と名付けた特別パッケージの限定販売を予告するなど、開き直りともとれる姿勢を見せている。

一部の過激なトレーニーの間では、この「アンモナイト化」が新たなステータスシンボルとなりつつある。「筋肉は滅びるが、化石は永遠だ」を合言葉に、今日も多くの若者がシェイカーを片手に、自らの肉体を未来永劫残る芸術品へと変えようと躍起になっている。

人類は進化の頂点を目指すのか、それとも博物館の陳列棚を目指すのか。答えは、あなたの手の中にあるシェイカーが知っているのかもしれない。

関係者のコメント

  • 岩倉磐雄CEO「我々の製品は、一時的な満足ではなく、永遠の肉体美を提供する。美術館に飾られるダビデ像になりたくはないかね?」
  • マッスルKENJI氏「もうダンベルは持てないが、この腕自体が究極のダンベルだ。何より映える。」
  • アンモナイト氏(1億年前の個体)「最近、同族が増えた気がする。しかも妙にプロテイン臭い。」
  • 担当医師「どう報告書を書けばいいんだ。『上腕二頭筋、アンモナイト目に分類』とでも?」
  • 古生物学の甲殻教授「この腕で化石発掘をすれば効率が上がるかもしれない。まさに古生物学のウロボロスだ!」
  • プロテインシェイカー「中身がどんどん重くなっていく気がする。混ぜるのに腕が要る。」
  • ジュラ紀の微生物「まさか1億年後に意識高い系の筋肉になるなんて、夢にも思わなかった。」
  • 消費者庁の担当者「健康被害か、芸術活動か、判断に苦しむ。とりあえず有識者会議を立ち上げます。」
  • ジムの同僚「あいつの腕、ぶつかるとめちゃくちゃ痛い。もはや兵器。」
  • 未来の考古学者「21世紀の地層から、なぜかプロテインシェイカーと一緒に大量のアンモナイトが出土するんだが…謎だ。」

国際表現

俳句

  • 腕巻きて 古代の渦や 冬のジム
  • プロテイン 飲めば化石に なる biceps
  • 力こぶ 戻らぬままに 秋深し
  • 永久凍土 解けて筋肉 螺旋描く
  • シェイカーの 泡と消えゆく 柔軟性
  • 筋繊維 石に成りけり 寒い朝
  • 見栄張って 腕はアンモナイトのまま
  • 博物館 俺の二頭筋 展示待つ
  • 硬すぎて Tシャツの袖 通らない
  • パンプアップ 究極の果て 石となる

漢字

意識高系体育館 紀元微生物培養新蛋白発表 一口飲筋肉時超 数百万年後考古学者驚 貴重標本進化開発者自慢

絵文字

💪➡️🦕➡️🥤➡️💪🌀 fossil 😱👨‍⚕️🏛️

ゴクゴク、グググッ、ムキムキ… カチカチ、ゴリゴリ、クルクルッ… シーン…(動かない) ザワザワ…

SNS

  • #ジュラシックゲインズ
  • #自己化石化計画
  • #アンモナイト腕
  • #筋肉は永遠
  • #副作用はご褒美
  • #俺の腕が博物館入り
  • #もはやアート
  • #進化が止まらない
  • #今日の化石
  • #プロテインの向こう側