市役所で発見の「申請書の化石」、担当課は「現在も審査中です」と回答
市役所の地下書庫から、平成初期に提出された「公園利用許可申請書」の化石が発見された。専門家が「担当者の『保留』印が幾重にも押された結果、圧力で化石化した奇跡の標本」と舌を巻く一方、市の担当課は「前任者からの引き継ぎ案件です。現在も厳正に審査中であり、結論はまだ出せません」と公式見解を発表した。
市役所の地下書庫から、平成初期に提出された「公園利用許可申請書」の化石が発見された。専門家が「担当者の『保留』印が幾重にも押された結果、圧力で化石化した奇跡の標本」と舌を巻く一方、市の担当課は「前任者からの引き継ぎ案件です。現在も厳正に審査中であり、結論はまだ出せません」と公式見解を発表した。
インフルエンサー発の霊水「飲める月光」を飲んだ人々が、深夜2時に理由なく遠吠えを始める現象が多発。枕元のコップが青白く光るという報告も。消費者庁は「プラシーボ効果が狼男のそれに近い」と注意喚起し、返金より先にカウンセリングを推奨した。
政府は、国内のスモッグを一掃するため、小惑星を「宇宙扇風機」として利用する計画を発表。担当大臣は会見で巨大なリモコンを手に「操作は簡単。『弱』でそよ風、『ターボ』で台風が起こせます」と笑顔で説明した。なお、最初の稼働テストにより、隣国の洗濯物が全て国境を越えて飛来したとの未確認情報もある。
国会議事堂の地下で、法案の「重要度」を文字通り重さで測る新プロセスが導入された。各議員は法案をプレートとしてバーベルに装着し、持ち上げた重量がそのまま支持率となる。先日の審議では「議員報酬3倍法案」が羽のように軽く満場一致で可決された一方、「国民の声」と名付けられた陳情書セットは重すぎて床から動かなかったという。
政府が導入した脳波連動型スマートグリッドが、「エネルギー浪費に繋がる思考」を検知し電力を事前遮断する機能で大混乱を招いている。導入初日、夕食にピザを思い浮かべた多数の家庭が一斉に停電。「これは思考の事前検閲だ」「メニューを選ぶ自由を返せ」との声が相次ぎ、ピザ店の前には自家発電機で焼かれたピザを求める長蛇の列ができている。
ファクトチェック機関が首相の収穫写真のブドウを「物理的に存在不可能な光沢」と断定したことを受け、政府は「国民の果物への信頼を損なった」として国内に流通する全ブドウの緊急自主回収を決定。専門家チームが「本物性」を再検証するという。
天文学者を長年悩ませた謎の定期信号、その正体は軌道上を周回する官庁ロッカー内で転がる「承認待ち」のハンコだったことが判明。政府は「未来の行政効率化に向けた壮大な実証実験。ハンコの転がり方で稟議の滞りを観測していた」と説明している。
夏の食卓の秩序を守るため、政府は「特別麺類文化保護隊」、通称「そうめん警察」を発足。初日の活動で、タピオカとパクチーを薬味にした男性が文化保護法違反で現行犯逮捕された。隊長は「めんつゆこそが唯一の正義。我々は食文化の最後の砦だ」と涙ながらに語った。
海面上昇への最終回答として、政府は力士を太平洋上の巨大土俵に集め、一斉に四股を踏んで海底を押し下げる「大相撲テラフォーミング」計画を発動。担当相は「日本の魂が地球を救う」と胸を張るが、発生した人工津波がハワイのビーチを洗い流し、外交問題に発展している。
ヘビの化石発見を受け、政府は「人類の原点回帰」として全国民に匍匐前進を義務付ける法案を閣議決定。健康増進が目的とされ、違反者には「立ち上がり罪」が適用される。これを受け、大手デベロッパーはエレベーターのない「横に長いマンション」を発表し、株価がストップ高を記録した。