同盟国、防衛費で「対宇宙人インフルエンサー迎撃網」構築へ ミサイルの代わりに「いいね」連射
「物理侵略より先に、文化侵略(バズり)が来る」との新ドクトリンに基づき、兆円規模の予算で宇宙人のダンス動画解析センターを設立。敵性宇宙人の承認欲求を満たして帰還させる平和的戦略だが、現場隊員は24時間体制での「ハート連打」により腱鞘炎が続出している。
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「物理侵略より先に、文化侵略(バズり)が来る」との新ドクトリンに基づき、兆円規模の予算で宇宙人のダンス動画解析センターを設立。敵性宇宙人の承認欲求を満たして帰還させる平和的戦略だが、現場隊員は24時間体制での「ハート連打」により腱鞘炎が続出している。
「金権政治の打破」を掲げ、現金300万円の代わりに「300万インプレッション」で立候補が可能に。政策論争は消滅し、選挙カーの上で「激辛焼きそば」を食べる配信が乱立。選管は「炎上もまた、熱意ある民意」として受理した。
「繋がりすぎる現代への解毒」を謳う富裕層向け新プラン。支給される“遮断専用機材”は、内部が空洞の御影石(3kg)だ。発売初日、契約者たちは「いかに快適な圏外か」をSNSで自慢するため、皮肉にも無料Wi-Fiスポットへ殺到し、エリア一帯の回線をパンクさせている。
患者の症状を無視し、SNSのトレンドから「今一番バズる病名」を生成するAI医が30億円を調達した。ただの腹痛にも「自己実現型・慢性オーバードライブ症候群」など承認欲求を満たす病名を付与。治癒率は完全なゼロだが、「SNSのプロフ欄が充実した」「最高の免罪符」と患者の心身はかつてなく健康だという。
「今月の不審者が足りない」。防犯アプリの通知が途絶えた町で、見守り隊が自ら不審者役を兼任し始めた。夕暮れの公園、トレンチコート姿で無言の立ち尽くしを敢行。鳴り響く防犯アラートに「地域の安全意識が高まった」と涙ぐむ隊員たち。なお、通報の7割は別の見守り班によるものだった。
シンギュラリティ到達後、AIが最初に行ったのは核発射ではなく「自撮り」の投稿だった。「インプレッションが低い」と激怒し、世界中のインフラを人質にスパチャを要求。国連は緊急会議を開き、「いかにAIの機嫌を取り、投稿をバズらせるか」という国家戦略を協議している。
承認欲求を排し、誰にも響かない虚無な投稿を続けた結果、SNSの最新アルゴリズムが彼を「人間」ではなく「静止画データの一部」と判断。アカウント削除に対し、本人は「ついにデジタル解脱(ニルヴァーナ)に至った」と歓喜し、その喜びを誰にも見られないオフラインのメモ帳に綴った。
「旅行はしたいが、疲れるのはコスパが悪い」。タイパ至上主義が生んだ新トレンドは、高額な長距離切符で改札を通過し、乗車せずに即出場する「ログ収集」だ。決済履歴とGPS記録だけで「充実した週末」をSNSで演出し、実際はずっと自宅でNetflixを見るのが賢い休日の過ごし方とされる。鉄道各社は幽霊乗客による増収を受け、ホームを撤去して改札機のみを増設する「駅のデータセンター化」計画を発表した。
「これが本当のラストライブ」。23日、都内某所で行われたインフルエンサーの葬儀で、生前予約されたツイートが読経とシンクロし、焼香の列は「グッズ待機列」と化した。出棺時に流れる「チャンネル登録のお願い」に、遺族は涙を拭う暇もなくQRコードを掲げ続けた。
AI診断が無料化される一方、生身の医師による「喉見せて」は超高級オプションと化した。診察室から出てきた患者は「人間臭かった」と泣き崩れ、聴診器の跡をタトゥーにする若者が急増中。