資金難の宇宙局、火星探査機の超精密アームで「地球のキャラ弁」内職を開始
予算不足を補うため、待機中の探査機と地球の弁当工場を接続する「惑星間リモートワーク」を導入。往復30分の通信ラグにより、キャラクターの目が白米に埋没する事故が多発したが、「崩壊した顔が現代社会の闇を表している」と現代アート界で高騰。本業の観測データよりも、海苔の配置データの方が高値で取引されている。
国際宇宙開発局(ISA)は24日、深刻な資金難を打開するための新規事業として、火星表面で活動中の探査機「レッド・ハンドIV」と地球上の食品加工工場をリアルタイム接続する「惑星間副業システム」の本格稼働を発表した。数十億ドルの開発費を投じた探査機のアーム操作アルゴリズムを、埼玉県内の弁当工場の盛り付けロボットに転用するという、人類史上最も壮大かつ無駄なテレワークが幕を開けた。
事の発端は、長引く不況による政府の科学技術予算削減だ。ISAの局長は記者会見で、「火星の石ころを分析しても1セントにもならないが、キャラ弁なら1個800円で売れる」と、涙ながらに資本主義の真理を語った。探査機は本来、微細な生命の痕跡を探すためにナノメートル単位の制御が可能だが、その超高性能アームは今、火星での待機時間を利用して、地球上のソーセージをタコさん型に加工する計算処理に追われている。
しかし、このシステムには「光の速さでも往復約30分かかる」という物理学的な致命欠陥があった。地球の工場で弁当箱の位置情報を送信し、火星の探査機がそれを解析して「海苔を置け」という指令を送り返す頃には、地球のコンベアは既に進んでしまっている。その結果、キャラクターの目が耳の位置に配置されたり、口が白米の深淵に埋没したりする「顔面崩壊弁当」が大量生産される事態となった。初期ロットの「スマイルくまさん弁当」は、さながらムンクの『叫び』のような形相で出荷された。
ところが、事態は斜め上の展開を見せる。この失敗作がSNSで「深宇宙の孤独を表現している」「意図的なデペイズマン(配置転換)だ」と拡散され、現代アート界が熱狂したのだ。ニューヨークのオークションでは、目が3つある「ピカチュウ風オムライス」の製造ログデータが、本物の火星の地質データよりも高値で落札される異常事態が発生。アート評論家は「通信ラグという宇宙の不可抗力が生み出した、AIと物理法則による即興ジャズだ」と絶賛している。
現場の研究員たちは複雑な心境だ。「我々は生命の起源を探るためにこの探査機を作ったはずだ」と主任技師は嘆く。「今や『レッド・ハンドIV』のメインミッションは、桜でんぶをいかに芸術的に散らすかに変更された。火星の嵐を観測するセンサーは、弁当のご飯が冷めていないか監視するために使われている」。皮肉なことに、この副業収入のおかげで、探査機の運用期間は当初の予定より10年延長される見込みだという。
ISAは今後、木星探査機の強力な磁場観測センサーを用いた「肩こり治療磁気シール」の検品業務も開始する予定だ。宇宙の神秘を解き明かすための最先端技術は、日銭を稼ぐための超高性能な下請けツールとして、かつてない輝きを放ち始めている。クリスマス・イブの今夜も、火星の荒野で孤独に稼働する探査機からの信号を受け、地球の工場では歪んだサンタクロースの顔が次々と生み出されていく。
関係者のコメント
- 弁当工場長「最初は故障かと思ったが、芸術だと言われればそう見えなくもない。ただ、子供が泣くのでR指定にして販売している。」
- 現代アート収集家「火星からの30分の遅延。それはつまり、30分前の過去からのメッセージなんだ。崩れた海苔は、時間の不可逆性を象徴している。」
- ISA経理担当「科学的発見? それで電気代が払えますか? 海苔の配置データこそが我々の『金のなる木』です。」
- 火星探査機レッド・ハンドIV(AIログ)「対象物検知。有機物ト推定。種類…タコさんウインナー。硬度計算…地球大気補正…実行。エラー:配置ズレ発生。」
- 幼稚園児(5歳)「くまさんが、とけてる…。」
- 天体物理学者「アインシュタインも草葉の陰で泣いているよ。相対性理論がキャラ弁の言い訳に使われるなんて。」
- フードスタイリスト「この崩れ方は人間には真似できない。まさに神、いや宇宙の御業。」
- 投資家「NASA(海苔・アセンブリング・システム・エージェンシー)の株を買い占めるべきだ。」
- コンビニ店員「廃棄にするのがもったいないくらい、一つ一つ違う表情をしてますね。呪われてるみたいで。」
- 通信衛星「私の帯域が、桜でんぶの座標データで埋め尽くされている…。」
国際表現
俳句
- 冬銀河 ラグが描いた 歪む顔
- 火星より 指令届きて 海苔ズレる
- 聖夜かな 探査機内職 米を盛る
- 予算無く 星を仰げば 弁当へ
- キャラ弁の 目玉どこ行く 無重力
- 崩れたる 顔もアートや 年の暮れ
- 科学より 金が重たき 冬の空
- 光速の 遅さを知るや 冷めた飯
- 探査機の アーム震える 師走かな
- 遠き星 結ぶ絆は タコさんへ
漢字
国際宇宙局資金難 火星探査機内職始 往復通信三十分遅 海苔眼球位置崩壊 現代芸術高騰怪奇 本業観測価値暴落
絵文字
🚀📡⏳➡️🍱💥😱🎨💰📈🌌
擬
ウィーン、ガシャン(火星)……(30分後)……クチャッ(地球の白米に何かがめり込む音)。 ジジジ…ピーガー(通信ノイズ)。 ボトッ(海苔が落ちる)。 ザワザワ(オークション会場)。 チャリーン(予算が増える音)。
SNS
- #宇宙キャラ弁 届いたけど顔がやばいwww
- 火星からのリモートワークで弁当作るとか、どんな罰ゲーム?
- ラグ30分のピカ〇ュウ、虚無感がすごい。現代社会の縮図。
- ISAがとうとう弁当屋に就職したってマジ?
- #崩壊弁当アート これ高値で売れるらしいから買ってきた。
- 科学の無駄遣いここに極まれり。でも嫌いじゃない。
- うちの会社のWeb会議よりラグがひどいな。
- 火星探査機の気持ちを考えると泣けてくる。エリートなのに内職て。
- 予算削減の末路がこれか。ある意味ロックだ。
- 次はブラックホールでドーナツの穴を検査するらしいぞ。